ワンルームと1kの違いとそれぞれのメリット、デメリット

憧れの一人暮らし、その新生活に臨む時の部屋選びは非常に楽しいものです。しかしそれと同時に一人暮らし初心者の方にとっては、どんな物件を選ぶべきか迷ってしまうこともあるでしょう。一人暮らしの場合は多くの方がワンルーム物件と1K物件のどちらに住んでいいのかを悩むことだと思います。一度部屋を決めてしまうと、新しく部屋に引っ越すには数十万円のお金がかかるために気軽に引っ越せるものではありません。できるだけどちらのタイプの部屋が自分に向いているのか、しっかりとそれぞれの特徴を知ってから引っ越したいと思う人も多いでしょう。
そこでここではワンルーム物件と1K物件、それぞれのメリットやデメリットについてお伝えしていきます。

1.ワンルーム物件は大きな部屋に住めるので、開放感がある

ワンルーム物件がどんな人におすすめかというと、広々とした部屋で開放感のある生活をしたいという人にオススメです。ワンルーム物件はキッチンと居室を別々に区別していないので一つの大きな部屋として住めます。例えば1K物件の場合は6畳の居室と3畳のキッチンなどに分かれているケースが多いです。これをワンルーム物件に当てはめると単純に考えて6畳と3畳で9畳の大きな部屋、さらに間仕切りが必要ないので1K物件の6畳間よりも体感的には2倍近く広く感じるのではないでしょうか。6畳程度しか部屋の広さがないと、ベッドとテレビ、テーブルを置いたら部屋がいっぱいになってしまうこともあります。しかし部屋が9畳や10畳あれば、ベッドを置いてもさらに部屋の床で寝っ転がれるほどのスペースを確保できます。
こういった広々とした部屋で快適な生活を送りたいという人はワンルーム物件を選ぶと良いでしょう。

2.1K物件はキッチンで料理をするという人におすすめ

1K物件はキッチンで料理をするという人におすすめ

では逆に1K物件はどのような人にお薦めできるでしょうか。1K物件の最大の特徴はキッチンと居室がしっかりと分けられている点です。また分けられているだけではなく、キッチンにはしっかりとしたシンクが設置されており、さらにガスコンロなどを置くスペースも確保されていることが多いです。つまり1K物件に住めば日々の調理をするための設備がしっかりと整えられている、ということになるのです。
2ドアの冷蔵庫も設置できるので、自宅に食材をストックしておいて、日常的に料理をしたいという人に対して特におすすめできます。ワンルーム物件のキッチンというと、多く見られるものでは簡易的な電熱コンロかIHヒーター、そして50センチメートル四方程度のシンクがついているというものであり、とても本格的な調理をしたいという人にはお薦めできるものではありません。コンロが一つしか無いので、同時進行で料理をすることができません。冷蔵庫を設置する場所もキッチンの下に1ドアの小さな冷蔵庫を設置するだけ、と言うものが多いです。
しかしキッチンが分かれていれば大型の冷蔵庫を置くこともできますし、電子レンジや炊飯器などを置くためのスペースも確保できるでしょう。もちろんその分居室は狭くなってしまいますが、逆にキッチンに調理器具以外の物を置いて収納スペースとして活用できます。日常的にそれほど使わないものをキッチンにまとめてしまうことで、普段過ごす居室を快適に使えるメリットがあるのです。

3.1Kはプライバシーを確保しやすい

1K物件のもうひとつのメリットとして、プライバシーが確保しやすいという面があります。例えば人が来た時に他人の家のキッチンに滞在する人はいないでしょう氏、じっくりと見る人もいないはずです。人にそれほど見られたくないものをキッチンに置いてしまい、見られても問題を置いた居室にすぐに通してしまえばプライバシーを守れます。またワンルーム物件の場合は居室と直接風呂やトイレがつながっているために、トイレや風呂の音が聞こえやすく、中の様子をうかがい知られたくないという人にとってはプライバシーがきになってしかたがないかもしれません。
1K物件の場合はまず玄関から入ってキッチンがあり、その横にトイレや風呂がありさらにその奥に居室があると構造になっていることが多いです。そのためトイレやお風呂に入っていてもその時の音を聞かれることがなく、安心して用を済ませられるでしょう。
また防犯面でも1K物件の方が安全です。玄関を開けてもすぐに普段自分がいる居室が見えないために、どんな室内になっているか、どんな生活を送っているかという点が分かりづらいです。
キッチンと居室の間仕切りに施錠や戸締りもできますし、視線を隠すパーテーションやのれんなど設置できます。ワンルーム物件の場合は、玄関を開ければ部屋の中が丸見えになってしまう構造のものもあるので、不意の来客時に普段着や部屋着でいたら、そのだらしない格好を見られてしまうこともあります。プライバシーをしっかりと確保したい、防犯面で気をつけたいというのであれば1K物件を選んだ方が良いでしょう。
また1K物件は部屋が狭い代わりに居室とキッチンで空気の流れを遮ることが可能です。エアコンや暖房をしっかりと効かせたい時には、密閉空間を作れる1K物件の方が効率的に部屋の気温をコントロールできて光熱費の節約が可能です。

4.ワンルームのほうが家賃は安い傾向にある

一方で同じ程度の部屋の広さであれば、ワンルーム物件の方が居室の面積を確保できますし家賃も安い傾向にあるようです。単純に考えてワンルーム物件の方が間仕切りが一つ少ないのですから、作る時の建築費も安価になります。またワンルーム物件はユニットバスや簡易キッチンなど設備面を簡略化したものが多いので、部屋選びで価格面を重視したいという人はワンルーム物件を選ぶと良いでしょう。
傾向として1K物件を選ぶのは女性が多いようです。女性は料理をする機会が男性に比べても多いですし、やはり安全面に気を配りたいという人が多いです。そのため多少家賃が高くなっても1K物件の方が快適に過ごしやすく、また来客時にも見られたくないものをしっかり隠せるといった面があるので、1K物件が選ばれやすくなっています。
逆に男性、特に大学生などは生活リズムが不定的であり、家で料理をする習慣もないので、ワンルーム物件を選ぶ人が多くいます。とにかく寝て起きるだけで居住性はそれほど重視しないという人もいますし、家事をする設備を重要視しない、家賃が安ければいいという志向の人が多いのです。
家賃の割に部屋が広いと言ったコストパフォーマンスを重視する人はワンルーム物件を選ぶと良いでしょう。全体的な傾向では1K物件の方が人気が高まっているため、ワンルーム物件は集客のために家賃を下げつつあります。1K物件でもワンルーム物件でもどちらでもいいという人は、家賃が安く設定されやすいワンルーム物件を選べば、相場より安い家賃で広い部屋に住むことができるかもしれません。

まとめ

ワンルームと1K物件の違いを大まかにいうと、料理をしたい人、安全面に気を配りたい人は1K物件を選ぶ方が良いでしょうし、コストパフォーマンスを重視する人はワンルーム物件に住んだ方が生活の満足度は高くなるでしょう。それぞれに一長一短ありますが、部屋に色々な家具や家電を置いても広々とした空間で楽しみたいという人は、広めのワンルーム物件を選んでみましょう。