ワンルームでバス・トイレ別の浴室は邪魔になる?上手い活用法とは

一昔前はワンルームのアパートやマンションというと、お風呂とトイレと洗面台がセットになったいわゆる三点ユニットバスが設置されているものがほとんどでした。しかし最近では、3点ユニットバスは浴槽に浸かることができない、身体を洗いにくい、湿気がこもりやすいなど様々な理由で敬遠されるようになり、ワンルーム物件でもお風呂とトイレが別々の物件が増えています。
バス・トイレ別物件は洗い場があるので、体を洗ってゆったりお風呂に浸かることでき、訪問者が来ている時でもトイレとお風呂を気にせずに使えるといったメリットがあります。しかし、どうしてもスペースを取るので逆に部屋部分のスペースが狭くなります。お風呂とトイレは別々に使いたいけれども部屋部分も広く使いたい、そう考える人のためにバス・トイレ別物件を上手に使う活用法をここではお伝えします。

1.浴室乾燥機付きの物件を探し、洗濯物を干すスペースにする

バス・トイレ別物件の場合、最近では入居者を集めるためにお風呂に浴室乾燥機をつけている物件が増えています。浴室乾燥機があれば梅雨などの雨が多いシーズンでも、洗濯物お風呂場で干すことができます。また女性が住む場合には、洗濯物の種類によって女性が住んでいると分かってしまうこともあるので、特に1階に住んでいる人は洗濯物を外に干したくないと思う人が多いのです。そんな時に浴室乾燥機があれば、お風呂場で洗濯物干せるので防犯面でも役立ってくれます。

他にも浴室乾燥機は様々な機能を持っています。まず部屋の全体の換気を行ってくれます。浴室乾燥機をつけて浴室を開放しておくと、部屋内の空気全体を換気してくれますから空気がこもって湿度が高くなっている、また何か臭いがこもったような時でも浴室乾燥機でリフレッシュできます。また湿度が高い時の除湿効果も発揮してくれますし、浴室に生えることが多いカビ取り効果も持っています。
浴室乾燥機があることで、部屋全体を清潔で快適な状態に保つことができるのです。そのためバス・トイレ別物件を選ぶ時には是非とも浴室乾燥機付きの物件を探すようにしましょう。そうすれば洗濯物を干すスペースの削減をしたり、外に干す手間を省けます。

ただし浴室乾燥機の問題点として、時間あたりのランニングコストが高いことが挙げられます。乾燥機はエアコンのような電気式のものと、ガスによるものがあります。コスト的には両方とも1時間使うだけで30円から40円以上掛かるために、光熱費が高くなってしまいます。また電気式の浴室乾燥機は暖房能力が低いため、薄いシャツを乾かすだけなのに2~3時間かかってしまうことがあります。
厚め洋服を乾かそうと思ったら半日ぐらい乾燥させないと、なかなか乾かないでしょう。そのため浴室乾燥機を有効に使うには、サーキュレーターで風を当てたり、除湿機を併用したりする必要があります。光熱費の面ではどうしても高くなってしまうので、そこは注意をしておきましょう。

2.トイレを収納スペースとして活用する

次に考えたいのはトイレを収納スペースとして活用することです。トイレに普段置いておくものといえば、トイレの掃除用品程度でしょう。

しかし、せっかく独立している個室なのですからそこに普段あまり使わないものを置いて収納スペースとしての活用を考えてみましょう。トイレ内に窓の段差があれば、そこに消臭剤などを置くだけではなく、よく読むような漫画や雑誌などを置く本棚替わりにしても良いです。
トイレ内の広さで、それほど幅がないのであれば突っ張り棒を入れて、そこにフックをつけてバッグなどを掛けて置けます。また突っ張り棚を設ければ、それほど重くないものを置いておく収納スペースとして活用することができます。

ただしどうしてもトイレは臭いがこもりやすいので、トイレ内の臭いが染み付いてしまう可能性もあります。そのため消臭剤や脱臭剤は必ず一緒にしておくようにしましょう。また濡れると困るものはあまりトイレに置かない方が良いです。

3.風呂場をリラックスペースにする

風呂場をリラックスペースにする

次に考えたいのが、風呂場を十分にリラックスできるスペース、また趣味の空間として楽しむことです。ゆったりと湯船に浸かってリラックスできるのがバス・トイレ別物件の最大のメリットです。また洗い場もあるのでそこで体を洗ったり、ゆったりとマッサージをしながら浴室で長い時間を過ごす人も多いはずです。

そんなにテレビを見ないという人は、敢えて部屋にテレビ置かずに、浴室にだけ防水機能の付いたテレビを置いてそこで一日のニュースをチェックしたり、動画を見たりしても良いでしょう。ラジオやミュージックプレイヤーなどを置けば、好きな音楽を聴きながら心身ともにリラックスをすることができます。他にもお風呂に置けるインテリアや観葉植物などもたくさんあるので、部屋の中に観葉植物が置けないという人でも、お風呂場に観葉緑を採り入れて気持ちをリフレッシュすることができます。
浴室は元々密閉空間なので、防音性が高くまた音が響きやすい作りになっています。音楽を聴けるプレイヤーを持ち込んで、好きな曲をかけて読書をするといった趣味の空間として活用してみてはいかがでしょうか。

お風呂に浸かることは美容にもよく、長時間の半身浴はダイエット効果を発揮してくれます。女性も男性も浴室を活用してリラックスしてみましょう。

4.パウダールームにしてしまう

女性の場合部屋に置く必須アイテムの一つに化粧台があります。毎朝化粧をする時には化粧台の前で鏡を見ながら何分もかけて化粧する人も多いのではないでしょうか。しかし化粧台も結構場所を取るものです。

そこで曇らない化粧鏡をお風呂場に設置して持ち込んでお風呂場をパウダールームにしてしまうことを考えてみましょう。朝お風呂に入る習慣がないという人の場合は、前日にお風呂に入った後にお湯を抜いて、乾燥機や換気扇でも動かしておけば翌朝は浴室も十分乾燥しています。そして洗い場には防水シートなど敷いて化粧品を持ち込めば、浴室内をパウダールームに変えられます。部屋の中にわざわざ大きな化粧台を置かなくても、化粧をする場所に困ることもありません。また曇らない化粧鏡が浴室内にあれば帰宅後の化粧落としも楽に浴室で行なえます。

なかなかバスルームにマッチした大きさの化粧鏡を選ぶのは難しいかもしれませんが、部屋の中のスペースを確保するためには、お風呂場やトイレでできること、置けるものをできるだけそこに持ち込んでしまうことが重要です。お風呂場とトイレを共に収納スペースとして活用できれば、部屋の中に置くものを削減できるはずです。

まとめ

部屋が狭い狭いと思って毎日暮らしているとストレスがたまるものですが、ここもこうすれば収納に使えるなど、収納テクニックを考えるはなかなか楽しいものです。女性も男性も知らず知らずのうちに、そういったDIYにはまってしまうこともあります。
最近は100円均一ショップでも数々の収納・DIY用便利アイテムを売っていますから、休日はそういったアイテム探しに、100円均一ショップ行って自宅で使えそうなものを探してみるのもいかがでしょうか。
浴室やトイレ意外にも、流しの下や玄関の上の部分など、使える収納ケーススペースはたくさんあります。雑誌やウェブサイトを参考にしながら自分でどこを収納スペースにできるかを考えてみましょう。