最近ではそれほど見なくなりましたが、窓にブラインドをつけてカーテン代わりにしているワンルーム物件もあります。ワンルーム賃貸物件に住む時は、元々備え付けられている設備を利用することが多いので、備え付けのカーテンレールに自分で買ってきたカーテンを設置する人が多いでしょう。
しかしブラインドレールがあればブラインドを取り付けることも出来ますし、自分で後付でブラインド設置することも可能です。
そこでカーテンと併用してのブラインド、またブラインド単体として防犯や換気でどのような機能があるのかを考えてみました。
1.ブラインドは調光ができるのが特徴
ブラインドの最大のメリットは部屋に入ってくる光の量をコントロールできるところです。カーテンの場合は、開けるか閉めるか、もしくはレースカーテンを引くかといった使い分けしかできませんので、カーテンを閉め切ってしまいは視線を遮ることができますが光を取り入れることはできません。またカーテンを全開にすれば光を大量に取り入れることは可能ですが、外部からの視線を遮ることはできません。またレースカーテンもある程度視線を遮ることはできますが、部屋の中で何をしているか、どんな人間がいるかなとの様子を伺うことができてしまいます。
しかしブラインドの場合は角度を変えることで、光の方向をコントロールして部屋の中に自然光を導き入れることができます。日中であれば照明もいらないでしょう。自然光をうまく採り入れることで、照明の光熱費も節約できます。
他人からの視線が気になるので目隠しをしたいが、全部閉じると部屋が暗くなってしまうといった場合も、上の階からの視線、下の階からの視線と状況に合わせて角度を変えれば光を取り入れつつも視線をシャットアウトすることもできるのです。
ただ弱点としては完全に光を遮ることができないという点が挙げられます。繁華街の近くに住んでいて、夜でも光が入ってくる場合、遮光性の高いカーテンを閉めれば外部のから入ってくる光を完全にシャットアウトできますが、ブラインドの場合はどうしてもわずかな隙間ができてしまいます。本当に少しも光を入れたくないとう人にとっては使い勝手が悪いかもしれません。
しかし調光ができるという点では、カーテンにはない使い勝手の良さがあるのです。
2.ドライバーさえあれば設置も簡単にできる
おおよそのワンルーム賃貸物件にはカーテンが設置できるように最初からカーテンレールが備え付けられているものが多いです。そうなるとわざわざブラインドを工事してもらって設置するのは面倒だなと思う人もいるでしょう。
しかし、最近のブラインドは非常に設置も簡単になっており、ドライバー一本あれば窓などの枠にネジで固定することでブラインドを設置できます。さらにカーテンレールビスという部品を取り付ければ、カーテンレールを利用してブラインドを設置することも可能なのです。
ドライバー一本あれば女性でも簡単にブランドの取り付けができるので、ブランイドの設置は面倒そうだなという人でも、ホームセンターでブラインドの取り付け方について聞いてみると良いでしょう。ねじをはめ込める枠さえあれば、カーテンとブラインドの同時設置も可能です。
3.カーテンと併用すれば断熱性が大きくアップ
ブラインドはカーテンと併用することで断熱性を大きくアップできます。北海道など寒い地方では2重窓で外気の侵入をシャットアウトし、かつ暖かい空気で逃げないようにすると構造になっていることを聞いたことがある人もいるでしょう。
カーテンとブラインドの両方を設置することで、二重断熱性を発揮することができるのです。また先に書いた通りブラインドは調光機能があるため、カーテンを全開にしておいてもブラインドがあれば光を取り入れつつ外からの視線を遮ることができます。冬は断熱性が高めるように二重のガードにしておけば、断熱性が低い部屋と比較して暖房効率の大きく差が出て光熱費も変わってきます。
ワンルームマンションならばそこそこ断熱性の高い物件も多いですが、ワンルームの木造アパートは断熱性が非常に低く、冬の光熱費は高くなりやすいです。外気の侵入を避けるためにブラインドとカーテンの両方を設置して、さらに冬は同時におろして断熱性を高め光熱費を節約していきましょう。
4.通風性があるので、窓を開けながら視線を遮れる
また調光性と並ぶブラインドの大きなメリットの一つに、通風性の確保ができるという点があります。窓を全部開け、さらにてカーテンも全部開けてしまうと外部に自室内の全てが見えてしまいます。その時に問題がなくても、「あの家は窓とカーテンも全開にすることがある」わかれば空き巣に目星を付けられてしまうこともあるでしょう。また女性にとっては着替えなど見られたくない時に、覗かれてしまう恐れもあります。
しかし夏はどうしても暑ければカーテンも窓も全開にしたくなる時もありますし、換気のために窓を開けなくてはいけない時もあります。そんな時でもブラインドならば角度を調節することで、窓を開けて外気を取り入れながらも、外部から部屋の中がそれほど見えないようにできます。通風性生と調光性の二つが、ブラインドを利用する大きなメリットと言えるでしょう。
特に換気が必要な部屋の場合は、カーテンよりもブラインドを利用した方が良いです。
5.玄関から室内が見えないようにするための目隠しも欲しい
また窓につけるブラインではありませんが、外部からの視線を遮るという意味では玄関の窓、さらに玄関から室内の視線を遮ることも必要です。ワンルームマンションの場合は外部から見えるのはベランダ側の窓、そして玄関側の窓の2ヶ所です。ベランダ側の窓はブラインドで対策をするとして、玄関側にはどのような対策をしたらいいでしょうか。
玄関にもネジ一本さえあればブラインドを設置することができます。しかし玄関は出入りする場所なので、ブラインドがあると部屋の出入りの時に邪魔になってしまうでしょう。しかし玄関から部屋の中が丸見えになってしまうのもそれはそれで無用心なものです。特に宅配便の人間は多くの家に出入りする機会があるので、その中で防犯性の低い部屋、女性一人暮らしの家を見計らって空き巣に入る部屋を決めていた、という事件もあります。
そこで部屋の中がどのようになっているのかを、玄関から全部見られないように玄関にのれんやすだれのようなものをつけるようにしましょう。のれんやしだれと言うと和風でどこか年寄りくさいというイメージを持つ人もいますが、最近では大変でおしゃれなデザインなものもあります。エスニックなもの、中華風なものなどテイストも自分が好きなものを選べますし、部屋の雰囲気にあったものをチョイスしても良いでしょう。
そういった少しの某たん対策が、結果的に大きな被害を防いでくれるのです。
まとめ
犯罪にあって監視カメラがあれば犯人を捕まえられるので問題がないと考える人もいます。しかし犯人が捕まってお金や物が返ってきたとしても、犯罪によって傷つけられた心の傷はなかなか消えるものではありません。
犯罪を未然に防ぐためには、犯罪を起こす可能性の人間に対して、しっかりと自分は防犯対策をしている、とアピールすることが最も重要なのです。そうすれば犯罪に巻き込まれること無く、安心した生活を送れるでしょう。ブラインドも部屋の機能性、快適さを保ちながら防犯面でも十分に効果を発揮してくれます。