初めて一人暮らしをする人がマンション選びで重視すべきポイントは、何と言っても防犯性です。特に女性の場合マンションに帰るまでの道だけではなく、マンションに入ってからも犯罪に遭う可能性があります。そのため犯罪者の侵入を防ぎ、なおかつ犯罪が起こりにくい環境となっているワンルームマンションを選びましょう。
そこで安全性の高いワンルームマンションを選ぶために、以下のようなポイントをチェックしていくと良いです。
1.壁伝いに登りにくい構造である
防犯の基本として、1階に住むのはできるだけ避けましょう。1階に住んでいると、外から室内を見通すことができて、住人がいるかいないかの確認から生活の様子、また入居者が男性か女性かという点も簡単に確認できてしまいます。さらに洗濯物の盗難に遭う可能性も高いので、女性は特に1階を避けるようにしましょう。
さらに気を付けなければいけないポイントとして、マンション本体とマンションを囲む壁の間に距離があるかという点も注意をはらいます。なぜかと言うと、マンションの壁からマンション本体まで距離がないと、簡単に囲み壁からマンションにしがみつくことができて、上の階への侵入もできてしまうからです。
マンションの外に出ている排気口や窓のサッシなどに足をかけていけば、器用な人間はどんどん上に上がってしまい、2階や3階のベランダから室内に侵入してくることもあります。
そのためマンションを見る時には、囲い壁から2階以上に伝えることができるかどうか、そしてマンションの壁面に足場になるようなものがないかといった構造を確認しておきましょう。
2.共用玄関にオートロックや照明、防犯カメラがあるのか見る
ワンルームマンションは基本的には共用玄関があり、そこにオートロックがかかっていて、中に入ると管理人室や共用のメールボックス、ゴミ捨て場、そしてエレベーターがあることが多いです。
それぞれの設備がすべて設けられていることは基本的なチェックポイントですが、これらの設備が備えられていても、それだけで安心してはいけません。
まず防犯カメラが設置されているかは必ずチェックしましょう。管理人がいれば心強いことは心強いのですが、24時間常駐しているような単身者向けのワンルームマンションをまずありません。不審者が襲ってくるのは往々にして夜や深夜です。管理人が不在の時間は防犯カメラがあり、さらにすぐ警備会社などに通報できるマンションを選びましょう。照明の明るさが確保されているかという点も重要です。エントランスで死角ができる構造の共用玄関では、近くに不審者が潜んでオートロックが空いた時に一緒に入ったりすることもあります。
共用部分は人が出入りする場所だけに、不審者が入っても気づきにくいこともあります。最低でも防犯カメラがあるか、そして 警備会社がすぐに来てくれる体制が整っているかをチェックするようにしましょう。
3.エレベーターに防犯カメラが設置されているか、通報できるか
不審者の侵入を許してしまった場合、一番気をつけなければいけない場所はエレベーターです。なぜかというとエレベーターは非常に狭い空間であり、エレベーターが目的の階に着くまで自分で操作することができません。それだけに狭い空間に不審者と二人っきりになるリスクをはらんでいるのです。
エレベーター内の防犯カメラと、何かあった時にすぐ通報できるボタンが付いているかは必ずチェックします。防犯カメラと警備会社に通報できるシステムがあれば、犯罪者に対する抑制効果にもなりますし、万が一に犯罪が起きた後もすぐ対応できてしてくれます。知らない人間とはできるだけエレベーターに一緒に乗らないという心構えも必要ですが、マンションの設備としてエレベーター内の防犯カメラ通報ボタンの設置は気にしておきたいところです。
4.モニター付きインターホンもできれば欲しい
マンションの共用設備として、防犯カメラやエレベーターが必要と書きましたが、それぞれの部屋に対しての防犯設備も充実しているに越したことはありません。今需要が高いのがモニター付きインターホンです。
不審者はがよく利用するパターンとして、宅配便配達業者を装って個人の部屋に侵入しようとすることがあります。 玄関の外でチャイムを鳴らし、「宅配便です」と言って鍵を開けさせ、作業が内部に侵入しようとするのです。
しかし、モニター付きインターホンがそれぞれの部屋に備え付けてあれば、部屋の内部で鍵をかけた状態で、どんな人間が自分の部屋の前にいるのかをチェックできます。そうすれば宅配便業者を装っているのに宅配便の制服を着ていないなど不審な人間の侵入を防げます。さらにストーカーの侵入も防げるでしょう。危険な人物が家の外にいると分かったら、その時点で警察に通報して来てもらえます。モニター付きインターホンは不審者の侵入を防ぐ上で非常に大きな効果があります。
もしマンションに設置されていない場合でも、ドアに挟み込む形で簡単な作業で設置できるモニター付きインターホンもあります。自分で設置してみても良いでしょう。
5.共用の郵便受けではなく、個々に使える宅配ボックスがあればなお安全
ワンルームマンションに住んでいる場合、個別の郵便受けはエントランスにある共用の小さな郵便を使ってくださいということもよくあります。はがきや封筒などは部屋番号のついたそれぞれのボックスに投函されるのですが、その場相手を伸ばせば自分宛に来た投函物が他人に盗まれてしまう恐れもあります。
また長期休みなどで不在にしている場合、郵便物が溜まっているとその状態を見て他人が「この人はしばらく家にいないな」と簡単に予測できてしまうのです。そのためできれば共用の郵便受けではなく、それぞれの部屋に郵便受けがあるか、もしくは宅配ボックスがあれば防犯性は大幅に高まります。
最近需要が増えている宅配ボックス、それぞれの部屋に郵便物や宅配物が配達されるので、他人に郵便物を抜き取られることなく安全性が高いというメリットがあります。さらに大きな荷物も宅配ボックスに入れられるので、不在時でも荷物を受け取れるの、再配達をしてもらう必要がありません。そのため宅配便を配送する側にとってもメリットが大きいのです。
宅配便の業者の前に顔出したくない場合に、仮に自分が部屋にいるときに荷物を届けに来たとしても、宅配ボックスに入れてくださいという風に業者にあらかじめ伝えておけば、自分が顔を出す必要がありません。
まとめ
一人暮らしの初心者が防犯性の高いワンルームマンションを選ぶポイントとしては、外部の人が入りにくく、不審者と2人きりになった時に通報ができる、カメラで録画されている、そして誰が来たかすぐに確認できるのかを押さえておく必要があります。
こういったポイントを押さえておけば、初めての一人暮らしをする人でも犯罪に遭遇する可能性を大きく減らして安心して生活できるでしょう。