愛らしいフォルムでペットとしても大変人気の高い猫ですが、そんな猫を飼うためにはワンルームでも問題はないのでしょうか?
ワンルームでも猫を飼いたい時の快適猫暮らしのいろはをまとめてみました。
ペット可のワンルームであることは大前提ですが、ペット可のワンルームであっても、飼い主が行う猫のための部屋の工夫は欠かせません。
猫と一緒に気持ちよく過ごすための部屋作り、是非参考にしてください。
猫と快適に暮らすことのできる環境とは?
猫が快適に暮らすことのできる環境とは何も広いスペース確保だけあれば良いというわけではありません。
広かったとしても、猫が暮らしづらければそれは猫には適していない環境と言えるでしょう。
逆に言ってしまえば、ワンルームでも猫が快適に暮ららすことのできる環境であればそこは猫にとっては極楽の地となるのです。
猫が快適に暮らすことのできる環境とは、どういったポイントがあるのでしょうか、見ていきましょう。
猫が快適に暮らすことのできる環境のポイントは以下になります。
- 日当たりが良い
- 風通しが良い
- 2階以上で4階以下、窓からは外が良く見える
- 騒音が少ない
- 直線的にダッシュが可能
- 物がごちゃごちゃおいていない
ポイントごとに解説していきます。
日当たりが良い・風通しが良い
猫は日向ぼっこが大好きです。
猫が日向ぼっこが好きなのはただ単に好きなだけではなく、日光を浴びることによる体温保持や、毛についた水分を蒸発させるため、日光に含まれる紫外線での殺菌を行っている可能性が高いとされているため、猫を飼うのであれば日向ぼっこが十分にできる環境は必要と言えるでしょう。
風通しが良い環境も、体温調整のために必要です。
暑すぎたりする日などは、風通しが良い環境があるだけでも猫にとって、熱中症のリスクも下がっていくため風通しの良い環境を作ってあげましょう。
2階以上で4階以下、窓からは外が良く見える
猫は運動神経が良いと言われている動物ではありますが、2階よりも上の階からの落下をした場合、怪我をする確率はとても高いと言われています。
2階よりも上の階から落ちて起こる猫の怪我のことを「高層症候群」と呼ぶのですが、1987年にこの高層症候群で診察された猫、132頭を調べてみたところ、手足骨折や歯牙破損、靭帯断裂な、内臓破損といった重度の怪我の症状が診察でわかったそうです。
この高層症候群は暖かい時期に多く見られるようなので、日向ぼっこをした猫がうっかり落ちてしまったり、何かに驚いて落ちてしまったりしたのでしょう。
猫はバランス感覚抜群の動物ではありますが、うっかりやさんの側面もありますので、例えベランダに猫を出さない事に決めていたとしても、うっかり出てしまうことはあり得ることですから、2階以上で4階以下の階を選ぶようにしたいですね。
ならば1階で良いのではないか、そう思うかもしれませんが1階であると、野良猫が見えた時に飼い猫が「テリトリーを侵された」とストレスを溜める原因になる可能性があるのです。
猫はテリトリー意識が高いため、こういったストレスを与えないためにも、2階以上4階以下の階を選びましょう。
外が見えることで、猫は外を眺めるのも好きであるため、眺めのいい部屋であると猫にとっても嬉しいですね。
窓から見えるのは壁だけ、という部屋は猫向きの部屋ではないので気を付けましょう。
騒音が少ない
猫は大変耳が良いです。
そして大きな音を嫌い、大きな音が続くとストレスになり、ストレスに弱い猫であればご飯が食べられなくなったりすることもあるため騒音が少ない部屋で飼ってあげることも猫と快適に暮らすためには必要です。
直線的にダッシュが可能
猫は普段はのんびりとマイペースにしていることも多いですが、突然何を思ったかダッシュを始めだすことがあります。
猫を飼ったことがある人ならばわかるでしょうが、夜中に突然始まる猫の運動会、あれです。
猫の突然の猛ダッシュには以下のような理由が考えられます。
- 発見した
- 体のどこかがかゆい
- トイレに行きたい
- 不満・ストレスが溜まっている
- エネルギーが有り余っていて発散している
これら理由は、人間の都合で抑えてもらえるものでもないため、いつでも猫がダッシュできるように直線的にダッシュしても問題ないようなレイアウトを心がけた部屋にしましょう。
物がごちゃごちゃおいていない
猫は好奇心旺盛な生き物です。
何か物があればそれで遊びますし、間違って食べてしまうこともあります。
そのため、猫と一緒に暮らすのであれば最初から触られちゃダメなものは置かないようにする、これも猫と一緒に快適に暮らすためには必要です。
ワンルームであれば収納もワンルームによっては少ない場合がありますから、そういった場合は最初から物を持ちすぎない、最小限に抑えるなどの工夫もしましょう。
本当に自分が好きなもの、必要なものであるかを取捨選択する、これが猫と一緒に快適に暮らすコツです。
ワンルームで猫を飼う時の注意点
猫とワンルームでもポイントを押さえれば快適に暮らせることがわかりましたが、では猫を飼う時の注意点とはどういったものがあるのか、見ていきましょう。
ワンルームで猫を飼う時の注意点は以下になります。
- 猫のうんちはトイレに流す・流さないは自治体によってアウトだったりセーフだったりする
- 猫によってはコンロで遊んで火をつけてしまうことがある、台所は猫立ち入り禁止
- お風呂に勝手に入っておぼれてしまうことがある、お湯は必ず抜いておこう
- ゴミ箱を漁って遊ぶことがある、簡単な蓋つきのものではなく、猫じゃ開けられないゴミ箱を設置
ワンルームでなくても気を付けたい注意点ですが、ワンルームだからこそ猫があちこち行ける場合が多いため、ワンルームで猫を飼う時はこれら注意点を必ず守るようにしたいですね。
それぞれ見ていきましょう。
猫のうんち問題
猫のうんちは、トイレに流せばいいと思うかもしれませんが、実は自治体によっては猫のうんちはトイレに流しちゃダメと決めてあったり、またはゴミに捨てるのが禁止されているところもあるようです。
というのも猫のうんちには猫の毛が多く含まれており、そのため水で溶けないものであるためです。
猫のうんちが下水道の水道管のつまりの原因になり、トイレの水が逆流してくる悲劇もたまにある話です。
猫のうんちはどうしたらいいのか、猫を飼う前にあらかじめ調べておきましょう。
流せる猫砂というものもありますが、流せる猫砂であっても詰まることがあるため、もし猫のうんちをトイレに流す場合はなるべく猫のうんちそのものだけを流すようにしましょう。
猫は台所禁止
猫は好奇心が大きい生き物です。
そのためコンロにも好奇心旺盛にいどみます。
その姿は可愛いですが、うっかり火をつけようものなら、火事の原因になりますし、猫自身の怪我の原因にもなりかねません。
大変危険であるため、猫には台所に立ち入らせないようにしましょう。
部屋の関係上、それが難しいのであれば、外出時はコンロの電池を抜くなどして対応しましょう。
猫がお風呂で溺れる問題
猫は頭が良い生き物であるため、お風呂の扉を閉めていても開けてしまうことがあります。
湯舟に水が張られたままであると、うっかり足を滑らせて溺れてしまう危険性があるため、お風呂に水を入れっぱなしにしておくのはやめておきましょう。
節約のためにためておきたいのであれば、お風呂のドアが絶対に開かない工夫が必要です。
百均などで幼児が扉を開けられないようにするストッパーなどが売っているので、そういったもので工夫すると猫がお風呂で溺れることを防ぐことができます。
猫のごみ漁り防止
私たちにとってはゴミでも、猫にとっては玩具になる場合があります。
猫にとってのゴミ箱はおもちゃ箱になりかねないため、ゴミ箱のゴミを漁られないためにも蓋つきでロックがあるゴミ箱にするといった工夫をしましょう。
ゴミ箱自体を猫が触れることのないところに置いておくのもおすすめです。
簡単な扉であれば猫は開けてしまうことがあるため、こちらも百均などで売られている幼児が引き出しなどを開けないために取り付ける引き戸安全ロックなどを購入しとりつけるようにしましょう。
まとめ
ワンルームで猫と一緒に暮らすためには、飼う側の私たちが色々な工夫を凝らすことが大切です。
お互い気持ちよく過ごせるように、猫目線に立つことを忘れないようにしたいですね。
良い環境を整えてあげられた後、余裕があればポールタイプのキャットタワーを猫にプレゼントしてあげると喜ぶかもしれません。
(※個体によってはキャットタワーよりもキャットタワーが入っていた段ボールを気に入る場合があります)
猫と幸せな毎日を送っていきましょう。
参考になれば幸いに思います。