ワンルーム引っ越しの一般的な相場は?

ワンルーム物件から引っ越しをしたい、ワンルーム物件に引っ越しをしたいというとき一般的な引越し料金の相場はどの程度でしょうか。またどういったポイントによって引越し料金が変わってくるのかをここではお伝えしていこうと思います。

1.繁忙期であれば3万円から

まず繁忙期、いわゆる引っ越しの多い時期である2月や3月にワンルーム物件から引っ越しを依頼する場合は、最低でも3万円ほどは見積もっておいた方が良いでしょう。
この時期は引っ越し業者にとっても一年間で一番稼げる時期であり、絶え間なく仕事が入ってきます。
そのため価格交渉を申し込んでみても、聞いてくれません。値下げをせずともお客が集まるために交渉に応じてくれることは少ないのです。むしろ自分が引っ越しをしたいタイミングなのに、既に予定でいっぱいであったというケースも多いので、割増料金を支払っ引っ越し作業を依頼しなければいけないことすらあります。
部屋の面積が20平方メートル程度で、テレビや机、ベッド程度の大型家具、加えてダンボール箱が20から30箱程度のワンルーム物件であれば、3万円程度の引っ越しというのが一般的なようです。
もちろん業者によっても変わってきますし、引越しを依頼する日時によっても変わってきます。週末よりも平日の方が料金は安くなりますし、全国展開をしているような大規模な業者よりも、地域展開しかしていない小さな業者の方が、広告費を抑えているために料金が安いことが多いです。

引越し料金を左右する要素としては日時といった時期的な要素、そして作業に必要な人員数、用意する車やトラックの大きさ、さらに移動距離になります。結局は大半が人件費なので、人員の拘束時間が長くなる要素である荷物量の多さと、移動距離で料金が割増されていくのです。また新居にエレベーターがない場合は重い荷物を人間の手で運ばなければいけないので、その分の費用がかかることもあります。
季節的な要素を変更することで料金の節約も可能ですが、引っ越し業者の人員を減らすことで大きな料金の節約ができるということも覚えておきましょう。

2.繁忙期以外の季節ならば30~50%程度の値下げも期待できる

逆に2月から4月を外した時期ならば、料金交渉も可能です。引っ越しが多いのは年度の切り替わりと半期の切り替えある10月前です。
それ以外は単発的に仕事が入ってくるものの、まとまった引っ越し需要がないために、業者も人員を余らせてしまうことが多いのです。
引越し会社は社員数は多くなく作業員はアルバイトでまかなっていますが、学生アルバイトなどを雇いやすいのも2月から4月と学生が春休みの時期です。
それでも何も仕事もないのに社員を暇なままにしておくこともできませんから、何とかして仕事を積極的に入れようとしてくるのです。

そのため例えば6月や11月など、繁忙期が終わった直後のシーズンは大変に価格交渉しやすくなります。料金を割り引くだけではなく、梱包のオプションなどをつけてもらったりダンボールを多めに追加してもらったり、時間指定に応じてもらうこともできます。
平均的な相場としては繁忙期に比べて3割最大で5割程度の割引を狙うことも可能です。こういった時期でも週末よりも平日は料金が安くなるために、平日の午前中に引っ越しを依頼すればかなり安い価格で作業をしてもらえるでしょう。

3.単身者向けパックならば1万円前後のものも

3.単身者向けパックならば1万円前後のものも

3万円は高い、もっと安い値段で引っ越しをしたいという人は単身者パックの利用も検討してみましょう。単身者パックはコンパクトな量しかない単身者を対象にした低価格パックです。
一つのコンテナに収まる量の荷物を対象としているため、ベッドなど大型の家具を持っている人は利用できません。ダンボール箱でいえば10箱から20個程度、その他テレビや折りたたみのできる机などしか入りません。
20平方メートル程度のワンルームに住んでいて、同じ程度の面積の部屋に引っ越す人の場合は荷物が多すぎるので利用できないこともあります。

ただし、新しい部屋が家具付き家電付きのマンションなので特に荷物を持っていく必要がない、古い家具類は処分をするというケースでしたら、単身者パックも利用しやすくなります。クロネコヤマトや引っ越しのサカイなど有名な引越し業者でもこういった単身者パックを提供していますし、赤帽もコンパクトな車に積めるだけの単身者パックを提供しています。
大体が作業者も一人だけ、そして車に積めるだけで積んで一緒に作業するというサービス内容です。また会社によっては、退去する部屋から新居までの移動距離も限られている場合もあります。
色々な制限はありますが、本当に引っ越し代を安く節約したいというのであれば引っ越し会社に単身者パックが利用できないか聞いてみると良いでしょう。

4.レンタカーを借りるのは経済的?

引っ越しをする時に、レンタカーを借りて自分で荷物を運ぼうと考える人もいます。軽トラック程度のレンタカーなら1日借りたとしても5,000円から7,000円程度で借りられるので、価格面だけをみれば確かに経済的だと言えます。
しかしレンタカーの場合は自分で運転をしなければいけませんし、荷物の積み込みなども当然ながら自分で行うことになります。引越し業者の持ってくるような衣類専用のハンガー、食器専用の収納ボックスなどないので、ひとつひとつ丁寧に梱包しなければ荷物の破損が起きてしまうでしょう。
頼める友人がいれば友人に引っ越しを手伝ってもらっても良いですが、その場合でもお礼は不可欠です。本当に近距離で荷物も少ないのであればレンタカーが一番安くなりますが、そこそこの荷物があり大型の家家具類など、素人が運ぶには危険が伴うようなものが多い時はレンタカーよりも専門の引越し業者に任せた方が無難です。

6.引っ越しをする距離によってプランの使い分けを

また引っ越しをする距離によってもプランを使い分けた方がいい時があります。例えばコンテナ便は色々な荷物を積めるコンテナに自分の引っ越し荷物を一緒に乗せてもらうので東京から大阪などといった長距離移動を伴う引っ越しの時には非常に安く済ませることができます。
これは引っ越し専門のドライバーを使わないで、普通の輸送用トラックに荷物を同乗させられるからです。長距離移動が発生すればそれだけ、作業者の拘束時間が長くなるために引っ越し料金が高くなってしまいます。しかし貨物トラックについでに荷物を搭載するわけですから、自分の荷物が乗っていても乗っていなくても、ドライバーの人件費自体は変わりません。
そのためコンテナ便は移動距離を見れば、非常に安く済ませることができるのです。この場合は繁忙期があったとしても2万円代で抑えることも難しくありません。
それほどの長距離移動を伴う引越しは中々起こるものではないですが、地方から東京へ進学する時、また会社の転勤などでどうしても長距離の転居をしなければいけない時には、コンテナ便の利用を検討してみましょう。

まとめ

ワンルーム物件で10キロから20キロ以内程度で引っ越しをするのであれば繁忙期は最低でも3万円、繁忙期以外は2万円が相場になっています。あまりしつこく値引きを迫ったりすると、引越し業者からも敬遠されてしまうことになるので、この程度の価格であれば自分はお得な買い物したと納得して、作業依頼をするようにしましょう。