ワンルームマンションへ引っ越す時に、できれば綺麗な状態で入居して新生活をしたいと思うのは多くの人が思うことでしょう。通常前の入居者が退去した後に、基本的な室内清掃は敷金から行われるものですが、隅々までのハウスクリーニングをしてくれる管理会社はそう多くないかもしれません。 そこでもし自分でハウスクリーニングを依頼することになったとき、どの程度の費用がかかるのか、また良い業者を選ぶにはどうしたらいいのかなど、依頼のコツをここではお伝えしていきます。
1.相場は空室か入居中なのかで大きく変わる
まずハウスクリーニングの相場は部屋に誰かが住んでいる入居中の状態か、それともまったく誰も住んでいない空室状態なのかで大きく変わることを知っておきましょう。
ワンルームマンションの場合誰も入居しない状態ですと、2万円から3万円代というのが一般的な相場です。
しかし、入居している状態でハウスクリーニングを頼めば、2万円代後半円から4万円代と という相場となり、平均して約3割程度は高くなってしまうでしょう。
なぜそんなに料金が違ってくるのかというと、作業に伴う手間と時間が大きく変わるからです。誰も住んでいない状態でハウスクリーニングは行うのは非常に簡単です。部屋に着いた瞬間からクリーニングを開始でき、室内のものをクリーニングのたびに運んだりする必要もなく、設備の保護も必要最低限で済みます。
しかし部屋に人間が住んでいる状態で作業に入ると、実際にクリーニング作業を開始できるまでにやらなければいけないことがたくさんあります。まず邪魔な家具や家電を動かして、その裏側などを掃除してまた戻すといった作業が必要になります。
さらにクリーニングを行う時には色々な用具や洗剤を使いますから、洗剤などがかかって汚れると困るものを養生や保護しなければいけません。そういった手間がかかる為にクリーニング開始までに何時間もかかってしまうこともあるのです。
またモノがたくさん置いてあると作業効率もどうしても悪くなってしまいます。その上入居中の部屋に行くということは、その入居者が在宅している状態でないと作業ができません。空室であれば管理会社に鍵を受け取れば、何時でも作業に行けるので時間的な制限もありません。
こういった理由から、空室状態の方がハウスクリーニング代は大きく安くなっているのです。
2.部分部分だけクリーニングをして貰う方法も
また部屋全体をクリーニングするハウスクリーニングだけではなく、特に汚れに安い場所だけを徹底的にクリーニングをしてもらうというサービスもあります。
例えば壁や床の拭き掃除などは個人でも行うことはそう難しくありません。しかし、キッチンのしつこい油汚れを徹底的に落としてもらったり、水回りに溜まった水垢やぬめりなど、不快な場所の掃除は他人にしてもらいたいと思う人もいるでしょう。エアコンも内部の清掃をするとなると素人では感電や故障のリスクが出てきて危険です。できれば専門家に作業してもらってた方が良いでしょう。
基本的に自分でできるところは自分で掃除をして、高度な技術や専門的な機材などが必要な場所だけハウスクリーニングで依頼をするという手段もあります。その場合キッチンだけのクリーニングで1万円、エアコン掃除で1万円など、それぞれの場所によって料金が設定されています。部屋全体のハウスクリーニングを依頼するよりもやや割高になりますが、最低限の場所だけハウスクリーニングを依頼するのであれば部屋全体のクリーニングよりも料金は抑えられるでしょう。
3.繁忙期を避ければ費用も抑えられる
また引っ越し業者と同じようにハウスクリーニング業者にも繁忙期はあります。それは年末と年度の切り替わりのタイミングです。年末はやはり大掃除をすることが多いので、新年を綺麗で新しい気持ちで迎えたいと人が多いのです。そのため大掃除で自分達だけではできないところを、ハウスクリーニングに頼むという人は多くいます。
年度の切り替わりの直前である2月下旬から3月末までは引っ越しシーズンですので、ハウスクリーニングの注文が殺到します。退去した後にハウスクリーニングをしてもらうという大家が多くいますし、新居に移るのでその家のハウスクリーニングをお願いしたいという人も多く出てくるのです。繁忙期は業者にとっては稼ぎどきですから、割引をせずにとも注文が集まり料金を高めに設定できます。こういった繁忙期を避ければハウスクリーニング業者も手が空いてることが多いので、交渉次第で料金を大きく下げることも可能です。
また週末よりも平日、昼間よりも早朝や夜といった時間の方が料金を安く抑えられる傾向にあります。
4.業者が損害保険に加入しているかも要注意
ハウスクリーニングを依頼するときに注意をしなければいけない点として、その作業をする業者が損害保険に加入しているかどうかというものがあります。損害保険に入っていない業者は危険です。
料金が安い業者の中には損害保険に入らないことでコストを抑えている会社もあります。損害保険が入っていないと、万が一に自分の部屋のものがクリーニング中に破損してしまったり、故障してしまったという時にその料金を保障してもらえません。もちろんそういった事が起こらないないことに越したことはないのですが、万が一発生してしまった時のための保険は欲しいところです。
またそういった損害保険に加入している業者はリスク管理意識が高いため、逆に作業員の作業も丁寧で障害が起こりにくいのです。
質の高い作業を依頼したいのであれば、損害保険に加入しているハウスクリーニング業者を選んだ方が良いでしょう。
5.価格とクオリティは比例する
ハウスクリーニングの費用の内訳は、主に人件費、作業そのものの料金、さらに掃除に使用する器具や洗剤によって変わってきます。料金が安い所は機材を良いものを使っていることっが少なく、洗剤の質もイマイチだったりします。そういった抑えられる部分のコストを抑えることで、あえて料金を抑えて、注文を受けやすくしているのです。
しかしワンルームマンションのハウスクリーニングを頼んだ場合、どんなに安くても1万5千円程度がかかってしまうでしょう。それだけのお金を支払ったのに、結局クリーニングが隅々まで行き届かずに、思うような綺麗さになっていないと、不満感しか残りません。これは非常にもったいないお金の使い方だと言えます。
支払うお金と掃除のクオリティは往々にして比例をするものです。安い料金を支払って中途半端なハウスクリーニングをしてもらうよりも、適正な相場の料金を支払って、満足のいくハウスクリーニングをしてほしい、そう思う人も多いはずです。
特に普通の掃除ではなく、専門業者にハウスクリーニングを頼むということは、家を自分で掃除するよりもピカピカにしてほしいという期待を持って頼んでいるはずです。
それならは安かろう悪かろうではなく、しっかりとした質を期待できる業者へ、多少高いお金を払ってでも頼んだ方が最終的な満足度は高くなるでしょう。
まとめ
満足度は高くするためにはネット上で口コミを検索したり、ハウスクリーニング比較サイトなどを使って評判の良い業者を選ぶことが重要です。ハウスクリーニングは依頼をする時期やタイミングによっても料金が変わってくるので、相場がやや高めの業者でもたまたまその業者が空いている日だったら安く作業してもらえることもあります。
まずは多くの業者に見積もりを取って、その中で自分の要望やクオリティ、そして予算にマッチしてる業者を選んで行けば、きっと支払ったお金以上の満足度を得られます。