一人暮らしをする人にとって毎月の家賃というものは固定費用の中では最もお金がかかるものではないでしょうか。食費は自分次第で節約することは可能ですが、家賃は毎月決まっている出費なので節約することは非常に難しいです。節約したいのであれば、契約段階で安い家賃の物件を探さなければいけません。では激安の家賃物件を探すコツとしては一体どのようなものがあるのでしょうか。
1.不動産屋で直接聞いてみる
今では一般的に賃貸物件を探す時はインターネット上の不動産賃貸物件情報サイトで探す人が多いでしょう。そういったサイトでは様々な検索条件をつけて検索できますし、同じような広さ築年数、駅からの距離といった条件をつけて、表示された物件から家賃順にソートすることができます。一番安い物件も非常に簡単に見つけることができます。
しかし、当然ながら一番安い物件というものは部屋が狭かったり、駅からとても離れていたりするなど、あまり住みたくなるような条件のものではありません。
そこそこの住みやすさがあって、かつ激安物件を探したいのでしたら、そのエリアにある不動産屋に直接行ってみて情報を聞いてみましょう。
なぜかと言うと、不動産屋でも家賃が低い物件はSUUMOなどの不動産情報サイトに載せても仲介手数料があまりもらえないので、表に出してないこともあるのです。
本当に値段が安く、妥協できるポイントが有るのでしたら、不動産屋で聞いてみれば表には出していないが、大家から預かっている物件を教えてくれることもあります。また不動産情報サイトに掲載するまでのタイムラグもあるので、良条件だけれども、まだ公開していない物件を見つけられることもあります。
さらに不動産は一般的には大家と入居者を不動産屋が仲介しているので、契約の時に仲介手数料を支払わなければいけません。しかし、不動産会社が自分たちで所有している物件であれば仲介手数料は掛かりません。そういった不動産会社の自社物件を貸してもらえば初期費用を抑えることができます。インターネット上の情報収集で満足するのではなく、物件を探すエリアの不動産屋に行って色々聞いてみると良いでしょう。
2.一駅歩くぐらいの意気込みで探す
不動産の価格を左右する最も大きな要素は立地です。駅から近い物件、と駅から20分程度離れている物件では同じような広さや築年数でも家賃は1.5倍から2倍は変わってくるでしょう。不動産物件を購入する際のコツとして、立地はこだわれ、駅から15分以上離れた物件はほとんど需要がないと言われるぐらいです。
それだけに駅から離れた場所の物件を持っている大家は集客に必死になります。そこである程度駅から離れてもいい、自分が歩ける範囲であれば20分ぐらい離れていても平気だという人は駅から離れた物件から探してみましょう。
狙い目としては急行停車駅や複数路線が乗り入れる入れるターミナル駅から、徒歩20分ぐらいの距離の物件です。その場合各停でよければターミナル駅から一駅離れた場所には近い物件もありますし、毎朝運動不足を解消するぐらいの気持ちで20分歩いて、乗り入れの多い便利な駅を利用してもよいでしょう。
利便性はありながら家賃も安く設定されているという、コストパフォーマンス面での満足感を得られるでしょう。
3.敷金や礼金など初期費用を含めて考える
毎月の入居費用というものは、家賃だけではなく初期費用も考えなければいけません。少し前までは入居には家賃6ヶ月が必要とも言われていました。敷金と礼金が各2ヶ月そして仲介手数料一か月前家賃一ヶ月さらに引っ越し代がかかるからです。
最近では礼金を取る物件はかなり減ってきたために初期費用も3~4ヶ月分になりましたが、それでもまだまだ大きな出費になることは変わりません。そこで毎月の家賃が安いだけではなく初期費用がかからない物件を選ぶというのも一つの節約になります。家賃が5万円と45,000円の物件があったとして、2年間住んだ場合最終的な出費は45,000円物件の方が12万円安くなるように感じられます。しかし5万円の物件が敷金1ヶ月礼金0ヶ月、さらにフリーレント1ヶ月がついていれば前家賃不要になります。
4万5000円物件が敷金2ヶ月礼金2ヶ月フリーレントながなかった場合には、2年間住んだ場合のコストは家賃5万円の物件の方が安くなるのです。
そういった総合的なコストを含めて家賃を計算し、敷金礼金などの出費が少ない物件を選ぶようにしましょう。
4.エレベーターのない物件を探す
鉄骨でできた4階建て以上のマンションなどは、家賃が高いと思ってしまうかもしれませ。しかし築30年以上経った古いマンションの場合、4階・5階建てなのに、エレベーターが付いてないものは入居者に敬遠されがちです。階段の上り下りがそれほど苦にならないという人ならば、エレベーターなし物件を狙ってみるのも良いでしょう。3階までは歩ける人が多いので、それほど家賃に影響はしないのですが、4階5階ともなると、どうしても敬遠される傾向にあるために急に家賃が安くなります。
満足度の高い物件に住みながらかなり低コストになるという意味では、非常にお得な物件を見つけたという気分が味わえます。
5.閑散期を狙って探す
引っ越し費用と同じく、家賃に関しても入居者転居が終わった閑散期は狙い目と言えます。都心のターミナル駅であれば年間を通じて入居者申込があり、それほど季節によって相場の変動というものは起きません。しかそし外の物件になると、どうしても2月から4月の繁忙期を逃してしまうとなかなか入居者が決まり辛いというエリアが多いのです。
そこで大家たちも客付のために、例えばフリーレントを設定したり、家賃を1年間安く設定してくれるといった価格による集客策を採ったりしています。
自分の進学や就職のタイミングに合わせるのは難しいですが、それほど引っ越し時期を気にしないというのであれば2月やから4月といった繁忙期を狙うのではなく、6月ぐらいからの閑散期を狙って部屋探しをしてみましょう。大家にとってもこの時期に空室ができてしまうというのは、翌年の年明けまで客付けできないというリスクにつながります。
そのため1年近い空室が発生するよりは、多少家賃を下げても住んでくれる人が見つかることを採る大家が多いのです。
価格交渉もし難しいという場合は、設備を新しくつけてもらうといったサービスも期待できるでしょう。
6.事故物件がないか聞いてみる
激安物件といえば何かと話題の事故物件を最初に思いつく人もいるのではないでしょうか。事故物件を集めたサイトの登場により、事故物件の話題を耳にする機会も増えました。家賃が半額程度になるというケースもあるので、積極的に不動産屋に事故物件はないかと話を聞きに行く人もいるようです。そういった事故物件人気の上昇によって逆に事故物件を持っている大家もそこまで値下げをしなくても入居者が決まりやすくなり、最近ではそれほど大きな割引はしないようです。
それでもやはり嫌がる人はいるので、2割から3割程度の家賃を値引きして賃貸に出す大家がいるということです。最初から期待するものではありませんし、やはり事件や事故が発生する物件はあまり治安の良い場所にはないということも多いです。
女性の一人暮らしなのではあまりおすすめできませんが、男性で一人暮らしに慣れていて本当に自宅には寝に帰るだけだという人であれば、家賃の安い事故物件を狙ってみるのも良いかもしれません。